今回は人気のグラベルロードバイク(グラベルバイク)の走行性能をあげたい人に向けて、おすすめグラベルホイールを価格別で紹介します。
完成車についていた重たいホイールではなく、「軽量ホイールが欲しい!」「耐久性の高いホイールを履かせたい!」「がれ道でも安定して走れる太いタイヤを装着させたい」など、グラベルホイールの選び方を合わせて紹介します。
また、グラベルホイールはロードバイクと異なる650Bというホイールサイズがあります。一般的な700Cのホイールサイズと650Bのホイールサイズでは、どのように違うのか、実際に使用経験のある今田イマオさんに分かりやすく説明していただきます。
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FULCRUM(フルクラム)、Prime(プライム)、ICAN(アイカン)、MAVIC(マヴィック)、REYNOLDS(レイノルズ)、FAST FORWARD(ファストフォワード)、SCOPE CYCLING ( スコープ サイクリング )、ZIPP(ジップ)の8ブランドから紹介します。
グラベルホイール650Bと700Cサイズ違いの特徴について
650Bグラベルホイールの特徴
- 外径の小さい650Bホイールは700Cホイールと比べるとエアボリュームが大きく低い空気圧で使用できます。
- 外径が小さくなるため700cホイールと比べるとワイドなタイヤを組み合わせることができます。
- 同フレームで同ギア比の場合、700cホイールと比べ外径の小さい650Bホイールは、より変速比が大きい仕様になるので上り用ギアを備えていることになります。
- トレイルや木の根っこといった障害物を乗り越えたりライディングを楽しみたい人にとって650Bホイールは最適です。
- バイクツーリングやバイクパッキングにも適しており、大きなエアボリュームを持つことができる650Bホイールは荷物を積んだ際の安定感にも優れ幅の広い太めのタイヤ(40mm〜2.1インチ)を使用することができます。
700Cグラベルホイールの特徴
- 650Bホイールと比べると700Cホイールの外径は大きく、転がり抵抗が小さいため舗装路において巡航速度の維持に優れています。
- 舗装路を多めに走る人やグラベルレースなどの速度やタイムを競う場面でスピード効率を重要視する人にとって700Cホイールは最適です。
- 35〜42mm程度の幅のタイヤを履かせることを想定している大径リムの700cホイールは、高い巡航速度を維持しながら走ることができます。日本のグラベルシーンにおいては、35mm〜42mmのタイヤ幅で十分に楽しめます。
- 700Cホイールはロードバイクと同じ外径のホイールです。そのためロードバイクからグラベルロードバイクに移行した人たちにも好まれる傾向にあります。
リムハイトの高さによる特徴の違い
ディープリムホイールの定義について
- 〜30mm(ロープロファイル)
- 35mm〜40mm(ミディプロファイル)=セミディープリムホイール
- 50mm〜(ハイプロファイル)=ディープリムホイール
〜30mm(ロープロファイル)
30mm以下のリムは一般的にアルミニウム合金製のものが多いです。理由としてはアルミニウム合金ホイールは重量があるため、30mmを超えないものが多いです。ハイエンドモデルになるとカーボン素材を使用しますが、それでも30mm以下のカーボンファイバー製ヒルクライム専用のリムホイールを現在生産しているところは少ないです。軽量ですが激坂と言われる10%以上の勾配をガンガン走る人でない限り、選ぶ人が少ないのと海外では日本ほど軽量アイテムの人気はなく、耐久性やエアロ効果の高い自転車用品が好まれる傾向が強いです。また、見た目もカッコ良くなるセミディープリムホイールの方が人気があります。
35mm〜40mm(ミディプロファイル)
現在は技術やカーボン素材の進歩もあり、リムの高さ35mm-40mmホイールも軽量化できるようになりました。 そのためヒルクライム向けのホイールのリムの高さで言えば各メーカー(ブランド)30mm-35mm幅で作っているところも多いです。 その他には軽量化されたことで加速性能と応答速度が強化され巡航速度の維持が今まで以上に実現できるようになっています。
50mm〜(ハイプロファイル)
リムハイトが高いホイールは室内競技やトライアスロンといった平坦の高速巡航を求め速度を維持する目的で作られています。 横風の影響を受けやすくため、風の影響を軽減させる目的でフロントのハイトは低く、リアはハイトの高い状態でホイールセットを販売しているメーカー(ブランド)もあります。
グラベルロードバイクのホイール選び方
- 予算(値段)で選ぶ
- 走る場所フィールドで選ぶ
- 650B、700Cホイールサイズで選ぶ
- ホイール素材で選ぶ
- リムハイトの高さで選ぶ
【価格別】10万円以下で買えるグラベルホイール
ここからは【価格別】おすすめグラベルホイール20選を紹介します。
まずは10万円台で購入できるメーカー(ブランド)のグラベルロードバイク用のホイールです。
※送料、関税は含まれておりませんのでご購入の際は必ずご自身でもご確認ください。また、世界中で起こっているスポーツ自転車高騰の影響で、ホイールを含むパーツなども価格変動することがございますのでご購入の際はご注意ください。
FULCRUM (フルクラム)
フルクラム・ホイール・プロジェクトは、自転車をこよなく愛する若い航空宇宙工学エンジニアたちの、革新的なアイデアから誕生しました。ユーザーのニーズとコストに合わせ、最適なホイールを提供するカンパニー。
それがフルクラムです。 フルクラム・ホイール・プロジェクトは、自転車をこよなく愛する若い航空宇宙工学エンジニアたちの、革新的なアイデアから誕生しました。
エンジニアたちは市場に出ている製品を分析し、その結果、改善の余地が大いにあると感じました。そこで航空宇宙工学の知識を活用し、用途を特化した新しいホイールの設計に取り掛かりました。
FULCRUM (フルクラム) RAPID RED 5 650B ディスクブレーキ ホイールセット
ロードプラスはターマック(舗装路)をしばらく離れる予定のある方にお勧めのオプションです。
フルクラムのRapid Red 5 DB 650Bホイールは、通常のフレームに太いタイヤを装着することであらゆるメリットを受けることができます。
マウンテンバイクのバージョンにインスパイアされたこのホイールはエアボリュームが大きく、よりテクニカルなダートトラックに最適なノブを備えています。 Road Plus はこれらのすべてを象徴しています。
27.5インチの直径に40~60mmとさらに幅広の専用タイヤを組み合わせることで、太いタイヤにもかかわらず、ホイールの総直径を28インチに抑えています。
23mm幅のチューブレスレディインナーチャネルと「ビッグ」シスターと同じ24mmの低抵抗リム、そして24本のストレートヘッドスポークをソリッドアルミニウムハブで支えることで、最も困難なライディングにも簡単に挑戦できるようになっています。
Prime(プライム)wiggleオリジナルブランド
Prime(プライム)は、サイクリングへの情熱を糧に、Primeはカーボンホイールやエアロハンドルバーを含む高性能コンポーネントを開発してきました。
当社の研究開発チームは業界を主導するメーカー各社と連携し、Primeコンポーネントが常にトップ水準のパフォーマンスを達成できるよう努めてきました。
Primeの第一の目的はレースに勝てるコンポーネントを良心的な価格で提供することです。
Prime 開発チームのメンバーは同時にレースで競うロードサイクリストでもあります。
そのため、パフォーマンス向上の僅かなチャンスを追求し、常に最先端テクノロジーを試しながら高性能コンポーネント市場をリードできるよう励んでいます。
Prime - Orra 650B カーボングラベルホイールセット¥69500
650bカーボンリムにより、幅広タイヤのためのスペースがあり、快適性、コンプライアンス、コーナリングパフォーマンスが向上します。また、リムと道路の間のタイヤが大きくなり、タイヤ装着時のホイールの直径は、標準の700cホイールとロードタイヤのコンボに似ているため、速度を失うことはありません。
Prime - BlackEdition 38 カーボンホイールセット¥97200
Prime BlackEdition 38カーボンホイールセットは深さ38mmのエアロリムプロファイルを採用しており、複数のヨー角にわたってメリットをもたらします。より幅広いリムプロファイルはBlackEdition 38の空力特性を向上させるためにタイヤとのより直線的な輪郭を作成します。
【価格別】10万円台で買えるグラベルホイール
ICAN(アイカン)650B G25
650BカーボングラベルホイールセットG25は、昨今のグラベルバイクの需要の高まりに対応するため、ICANが2021年に投入した最新のカーボングラベルホイールです。 数日間のバイクパッキングツーリング、シングルトラックアドベンチャー、およびそのほかの悪路にも耐え、衝撃を出来るだけ吸収する非常に乗り心地の良い構造になっています。 650Bつまり27.5インチのグラベルホイールは、26インチのマウンテンバイクホイールと比べてもほとんど遜色ない素早い加速と軽快な乗り心地を提供します。さらに、29インチのホイールよりも滑らかな走り出し感触、走行中の安定性、強化されたトラクションに必ずや満足いくものとなっています。
ICAN(アイカン)700C G25
700CカーボングラベルホイールセットG25は、昨今のグラベルバイクの需要の高まりに対応するため、最新のカーボングラベルホイールです。 数日間のバイクパッキングツーリング、シングルトラックアドベンチャー、およびそのほかの悪路にも耐え、衝撃を出来るだけ吸収する非常に乗り心地の良い構造になっています。
ICAN(アイカン)700C G24グラベルホイール
700CカーボングラベルホイールセットG24は、昨今のグラベルバイクの需要の高まりに対応するため、最新のカーボングラベルホイールです。 数日間のバイクパッキングツーリング、シングルトラックアドベンチャー、およびそのほかの悪路にも耐え、衝撃を出来るだけ吸収する非常に乗り心地の良い構造になっています。
ICAN(アイカン)
ICANは、2009年にShenzhen ICAN sports equipment Co.,Ltdとして自転車のホイールの製造を始めました。
その後、製品ラインを拡大、オリジナルのICANブランドを設立し、たくましく人気のあるブランドへと成長し、幅広い国際的なマーケティング活動を展開してきました。
今、深センにある設計と製造する工場では、200人以上の従業員が毎月約1000個のホイールセットと1800個のすべてのフレームを製造しています。当時、フレームは当社の生産量の30%を占めていましたが、この数字はTRIAEROブランドのフレームの出現により急速に増加し始めました。
自転車のホイール、フレーム、完成車を製造・販売しているスポーツバイク専門メーカーです。
特にカーボン製品の製造技術においては他の追従を許しません。
ICAN(アイカン)X-Gravelブルー
このフレームは日本トレのT800・T700のカーボンファイバーを組み合わせて作られていますので、軽量と頑丈を兼ね備え、ハイエンドモデルに勝ちを譲らないです。東レT700とT800カーボンファイバーによって強化されており、非常に硬いフレームセットになっています。この剛性は、ディスクブレーキで減速できるのと同じくらい、スピードを上げるのに役立ちます。
ICAN(アイカン)X-Gravel UDマットブラック
このフレームは日本トレのT800・T700のカーボンファイバーを組み合わせて作られていますので、軽量と頑丈を兼ね備え、ハイエンドモデルに勝ちを譲らないです。東レT700とT800カーボンファイバーによって強化されており、非常に硬いフレームセットになっています。この剛性は、ディスクブレーキで減速できるのと同じくらい、スピードを上げるのに役立ちます。
MAVIC(マヴィック)
1889年フランスのリヨン創業のMAVIC(マヴィック)。
世界で初めてアルミ合金リムを発表し、1934年の「ツール・ド・フランス」では、アントナン・マーニュ選手がマイヨ・ジョーヌを勝ち取ってからは、自転車レースの世界でスタンダードとなり、まさに『ホイールのパイオニア』。
常に開発を止めることなく、2019年にはEASY,SAFE、FASTをコンセプトにしたUSTチューブレスをリリース。
グローバルサイクリングブランドとして自転車ホイールを中心にサイクリングウェアやシューズをラインナップ。
革新的な技術によって優れたパフォーマンスと信頼性を同時に満たすというMAVIC製品の一貫したポリシーは、プロ・アマを問わず、多くのサイクリストに支持されている。
サイズ650B:MAVIC (マヴィック) ALLROAD PRO カーボン SL ディスクロード+ ホイールセット - 2021
Road+カーボンオールロードホイールは幅広のリムと650Bの直径を持ち、荒れた道路、パヴェ、グラベル、ダートでもスピード、コントロール、そしてダイナミックな乗り心地で走ることができます。
REYNOLDS(レイノルズ)
Reynolds Cycling 社は、フレーム材料のレイノルズ社を源流に持ちます。今世紀初頭アメリカに渡り、世界初のフルカーボンフォークの製品化に成功しました。 現在はカーボンホイール専業メーカーとして、魅力的なホイールのラインナップを生産、また数多くの完成車メーカーへOEM供給しております。
REYNOLDS ATR X CARBON CLINCHER WHEELSET
Reynolds ATR X は、滑らかな舗装路がなくても走り続けます。
ATR ホイールは、頑丈な幅広のカーボンファイバー リムで構築されており、より大きなオールテレーン タイヤに適合するため、優れたトラクションと快適さで裏道を探索できます。
24 本のスチール製スポークも滑らかな乗り心地を向上させ、センターロックディスクローター機能により、未舗装の道路が泥に変わった場合でも確実なブレーキングを楽しむことができます。
FAST FORWARD (ファストフォワード)
FFWD Fast Forward(ファストフォワード)は、カーボンホイールのスペシャリストとして2006年にオランダに誕生したハイスピードホイールブランドです。 FFWDの目指すことろは「速さ」、「軽量」、「耐久性」をロード・シクロクロス・トラック・トライアスロンの市場へと送り出すことです。
FAST FORWARD (ファストフォワード) RYOT44 ディスクブレーキ クリンチャー ホイールセット
空力、重量、剛性が大幅に改善されたRYOT44は、あらゆる地形に対応するホイールセットです。
新しい技術とデザインが豊富に組み込まれた注目の1品です。
RYOT44の最大の特徴は、奥行き44mm、外径30mm、内幅21mmの新しいLAW Tech空力リムプロファイルです。LAWとは「Laminar Airflow Wing」の略で、リムとタイヤの界面にスムーズな空気の流れを作り出すことで、ワイドタイヤを使用する際のエアロダイナミクスを向上させるため特別に開発されたものです。
可能な限り多目的に使用できるように、すべての機能の恩恵を受けたいサイクリストのための選択のホイールです。
剛性が12%向上し、空力的な優位性と相まって競争に打ち勝つことができ、あらゆる道や横風を克服する準備ができています。
このセットの重さはわずか1520g。
上り坂で大きな恩恵を得られ、下り坂でも速く走れるような設計が施されています。
チューブレスのホイールセットで、42mmまでのタイヤを装着可能なRYOT44は、グラベルやマルチサーフェイスでの使用にも最適です。
SCOPE CYCLING ( スコープ サイクリング )
SCOPE CYCLING(スコープサイクリング)は、2013年にオランダはアイントホーフェンにて産声を上げた新進気鋭のホイールメーカーです。
熱心なサイクリストである創設メンバーらが、自らの求める理想のホイールを実現するべく立ち上げたブランドです。
オランダのカーボンホイールブランドSCOPE CYCLING(スコープサイクリング)で、ロード用からグラベルロードバイク用、MTB用までチューブレスカーボンホイールが揃っています。
【朗報】ロードバイクからグラベルバイクまで使える!!オールロードホイールSCOPE CYCLINGを紹介
SCOPE CYCLING ( スコープ サイクリング ) ロードバイク用ホイール(ディスクブレーキ用) R4 DISC TLR 前後セット
Raceシリーズは、ハブの構造を大きく一新。SCOPEオリジナルのDIAMOND RATCHET機構により、フリーハブの軽量化と回転性能向上を実現しました。摩擦係数の低減により、ペダリングを止めた際のホイールの伸びがアップしています。通常36Tの爪は、オプションご購入にて48Tへアップグレードも可能です。
SCOPE CYCLING ( スコープ サイクリング ) ロードバイク用ホイール(ディスクブレーキ用) S4 DISC TLR 前後セット
Sportシリーズは、旧モデルのハブ構造にマイナーチェンジを施した新シリーズ。スタンダードな3つ爪構造を採用しRaceシリーズより価格を抑えながらも、SCOPE CYCLINGが目指す、軽量性、剛性、エアロダイナミクスの最適バランスには、一切の妥協はありません。
【価格別】20万円台で買えるグラベルホイール
ZIPP 101 XPLR CARBON TUBELESS DISC BRAKE WHEELSET
Zippの101 XPLRは、当社初のグラベル専用ホイールセットです。
MOTOテクノロジーのおかげで、このホイールセットはグラベルサイクリストに過酷な地形でのコントロールと耐久性を向上させ、疲労を軽減するスムーズな乗り心地を提供します。
つまり、より快適な乗り心地です。
101 XPLR(探検の略)は、標準を超えた冒険を求めるライダー向けに作られています。
Zipp(ジップ)
ZIPP(ジップ)は1988年、イギリスのウィリアムズF1チームのエンジニアとしてキャリアをスタートさせた、リー・サージェントによって、アメリカのインディアナポリスで創業。
創業当時から空力効率を重視したカーボンホイールを製作し、常識にとらわれない革新的な製品作りとその実績により、トライアスロン/ロードレース界で大きな支持を集める。
ハワイで行われるトライアスロン世界選手権では、記録に残る2006年から2019年に至るまでの16年間、ホイール使用率No.1ブランドとしての地位を固めている。
まとめ
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史実でウマ娘 (金曜日, 24 3月 2023 21:09)
完組ホイールではなく手組に最適なリムも紹介してほしい