令和5年4月1日から始まった自転車用ヘルメットの着用努力義務化がもたらした影響や自転車用ヘルメットの安全基準について、自転車のヘルメットメーカーである株式会社オージーケーカブトの柿山さんに現場の声、専門家としてご意見をいただきます。
また、自転車の安全性を向上させるために、自転車ヘルメットの努力義務化が導入されていく中で、ヘルメットメーカーはどのような取り組みを行っているのか、どのように安全基準を満たしているのかについても詳しく語られます。
自転車ヘルメットを使用する際に安心して選ぶために知っておきたい情報を提供します。
株式会社オージーケーカブトとは!?
株式会社オージーケーカブトは、東大阪に本社を置く日本のヘルメットメーカーです。1982年(昭和57年)9月に設立しました。ヘルメットおよび車両周辺部品の製造販売を行なう企業です。
Kabutoについて|OGK KABUTO
ヘルメットの商品開発に欠かせないもの。
それは「安全設計」という基本性能です。
そのために、落下衝撃テストやサポートライダーによる実走行テストなど、さまざまな条件下でデータを分析。
また、時代とともに変化が求められるスタイルやデザイン、スポーツ・健康志向の高まりなどのニーズに応えつつ、プロ仕様から小さなお子様向けのシリーズ商品まで、幅広いラインナップを展開しています。
どこまでも人のいのちを守るために、そして、ひたすら個性的なスタイルを極めるために、私たちKabutoは、常に「安全性」と「スタイル」を融合させながら、あらゆる人に親しまれる独創的な商品開発に取り組んでいます。
1.自転車ヘルメットの着用努力義務化による影響について
自転車ヘルメットメーカーが安全性を追求する理由について教えてください。
1.努力義務が始まってから、自転車ヘルメットの需要や販売数は増加しましたか!?
2.自転車ヘルメットの使用率は、努力義務によって変化しましたか!?調査結果やデータがあれば合わせて教えてください。(売れているモデルなども教えてください)
3.人気の売れ筋、自転車用ヘルメットを紹介
帽子のような、ふだん着ヘルメット。
キャップタイプのカジュアルヘルメット。
4.【警視庁調べ】自転車ヘルメット努力義務後の着用率4.0%(13都道府県で調査)
自転車ヘルメットの着用が努力義務になったことで、自転車利用者のヘルメットの着用率について、警察庁が2023年2~3月に13都府県で調べたところ、計1万6435人のうち着用していたのは665人で、全体の4.0%だったことがわかった。
対象としたのは東京、埼玉、千葉、神奈川、静岡、愛知、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、福岡、熊本の13都府県だ。
- 調査の結果、着用率が最高だったのは熊本の7.8%だった。
- 熊本市では昨年10月の条例改正で着用が努力義務化されていた。
- 東京(5.6%)、岡山(4.3%)と続き、最低は兵庫の1.9%だった。
2.努力義務化によって、自転車ヘルメットの意識や行動に変化はありましたか!?
1.努力義務化によって、一般の人々の自転車ヘルメットに対する意識や行動に変化はありましたか!?
2.衝撃吸収ライナーとは!?
衝撃吸収ライナーは、EPS(Expanded Polystyrene)=発泡スチロールです。
黒い粒1つ1つに空気を取り込み、地面と衝突した際の、衝撃緩和剤になってくれます。
3.衝撃吸収発砲ライナーの役割とは
- シェルに衝撃が加わり一次的なエネルギーが分散され表面が凹みます。
- 中の衝撃吸収ライナーが潰れ衝撃を吸収し頭を守ります。
- 一度、転倒などで強い衝撃を受けたヘルメットは、ライナーが潰れてしまい、衝撃吸収できないので使用しないでください。
3.衝撃吸収発砲ライナーを装備していないヘルメットとは!?
2.衝撃吸収発泡ライナーを装備していないヘルメットの中身とは!?
3.ヘルメットの素材が硬いから頭を守ってくれる訳ではないので要注意!!
4.ヘルメットの素材が硬いから頭を守ってくれる訳ではないので要注意!!
4.自転車ヘルメットの安全性認証マークについて
1.一般の人が「自転車用ヘルメット」を選ぶ際の注意点について教えてください。
SGマークとは!?
SGマークは、日本の消費者製品安全法に基づいて設けられているマークです。
SGは「Safety Goods(安全製品)」の略であり、商品が一定の安全基準を満たしていることを示しています。
SGマークは、特定の製品や材料が法規制に適合していることを示すために使用されます。
例えば、おもちゃ、電子機器、自転車など、幅広い製品に使用されています。
SGマークを表示するためには、製品が厳しいテストや評価を受け、安全基準をクリアしていることが必要です。消費者はSGマークを見ることで、製品が安全であることを確認することができます。
また、製品の欠陥に起因する事故で治療費等を賠償する制度もあります。
-出典:https://www.sg-mark.org/mark/-
JCFマークとは!?
日本自転車競技連盟のシンボルマークは、1990年に前橋と宇都宮で開催された世界選手権のマークを大会終了後、1995年プロとアマが統合され日本自転車競技連盟(JCF)が発足した際に採用したものだ。
デザインはパリ在住の画家で、競輪選手としても活躍していた故・加藤一さんで、世界選手権のテーマだった「美しき風・速・力」をイメージしたものだ。
公益財団法人 日本自転車競技連盟(通称JCF)は、日本における自転車競技界を統括し代表する団体です。
このスポーツの普及と振興を図り、それによってみなさまの心身の健全な発達に寄与することを願っています。-出典:https://jcf.or.jp/digest/jcf-symbol-mark/-
CEマークとは
CEマークは、製品をEU加盟国へ輸出する際に、安全基準条件(使用者・消費者の健康と安全および共通利益の確保を守るための条件)を満たすことを証明するマークです。
CEマークを貼付するためには、認証権限の与えられた公認機関(ノーティファイドボディ)に指令の要求事項に適合しているかの判定を依頼するのが有効です。
CPSCマークとは
CPSCマークは、米国消費者製品安全委員会(Consumer Product Safety Commission, CPSC)によって定められたマークです。このマークは、アメリカ合衆国で販売される一部の製品がCPSCの安全基準を満たしていることを示しています。
CPSCは、消費者を守るために製品の安全性を確保するために設立された連邦機関です。CPSCの基準に適合することで、製品は安全性が評価され、CPSCマークを付けることが許可されます。
CPSCマークは、主に子供向けの製品や自転車ヘルメットなどの頭部保護具に使用されます。マークには、「CPSC」の文字と、円形のバッジが描かれています。
CPSCマークが表示された製品は、アメリカ合衆国において一定の安全性基準を満たしていることが保証されているため、消費者が安心して購入できるとされています。
5.消費者を煙に巻く悪質な商品にご注意!!
1.安全認証のマークが付いていても自転車用とは限らない!?
2.安全基準を満たしていないヘルメットを使うと最悪の場合、どうなりますか!?
6.自社で厳しい環境を想定してのヘルメット安全試験
1.動画で解説【専門メーカーに潜入】自転車用ヘルメットの衝撃テストが凄かった!正しいヘルメットの被り方
2.厳しい条件でのヘルメット安全試験
3.厳しい条件でのヘルメット安全試験
7.ヘルメットの正しい被り方について
1.ヘルメットを前後にかけて水平になるようにかぶる
前から後ろにかけて、水平になるようにかぶります。
眉毛の上に指1〜2本分入るくらい深くかぶります。ヘルメットを前後にかけて水平になるようにかぶってください。このとき、ヘルメットの先端がまゆ毛のすぐ上にない場合は正しく装着出来ていません。正面の転倒の際、少しでも顔やおでこを守ためです。
2.あごひもアジャスターの調整
ヘルメットをかぶり、あご紐のワ ンタッチバックルを留め、しっかり顔の側面でVの字を描くようにに「あごひもアジャスター」の高さを耳の下に調整します。これでヘルメットがずれにくく安定感が増します。
3.あごひもの長さ調整
あごひもはしっかり締めましょう!
あご紐はご使用される方の頭に合わせて、長さを調整してください。あごひもを留めなかったり、留め方が緩かったりすると、 万一転倒したときなどにヘルメッ トが脱げてしまい、頭を守る事ができず非常に危険です。あごひもは必ずしっかりお締めく ださい。
4.アジャスターバンドの調整
アジャスターバンドはよりヘルメットのフィット感を向上させるものです。このアジャスターバンドは、ダイヤルを回すだけでお好みの締め付け具合に調整する ことができます。
8.自転車ヘルメットメーカーや販売業者の立場や対応は、どのように変化しましたか!?
1.努力義務化に伴って、自転車ヘルメットメーカーは、新たな製品開発をしたり、マーケティング戦略に変更はありましたか!?
2.販売業者は、努力義務化の影響を受けて販売戦略や販促活動に変化はありましたか!?
9.自転車ヘルメットの啓発活動について
1.メーカーは、努力義務に伴い啓発活動やイベントなどの実施予定はありますか!?また、自転車用ヘルメットの重要性を広く伝えるための目的はありますか!?
10.最後に一言
取材動画はこちら
会社概要
- 会社名:株式会社オージーケーカブト
- 代表者:代表取締役社長 木村 弘紀
- 設立:1982年(昭和57年)9月
- 本社:〒577-0016 大阪府東大阪市長田西6-3-4
- HP:https://www.ogkkabuto.co.jp/index.html
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