取材のはじまり──笑顔のシャッターが止まらない2日間

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ゲスト出演兼カメラマンとして参加したiRC白馬グラベルミーティング2025は、まさに笑顔のシャッターが止まらない2日間でした。この体験を通して私があらためて確信したことがあります。
それは、速さや距離よりも、走っても休んでもワクワクが続く時間こそがグラベルの核心だということです。
川原を渡る爽やかな風、林道に踊る美しい木漏れ日、友だちや家族、恋人と交わす何気ない会話。のんびり進んでも、胸は高鳴りっぱなしでした。iRCと白馬の皆さんが創り出すこの空気感を私は「誰もが主役」と表現したいと思います。
レンズ越しにその光景を何度も目撃した私の個人的な感想ですが、これほど温かいイベントに出会えたことに感動しています。

昨年に続き親子連れも多く、雄大な自然の中で肩を並べるひとときが、心の距離をすっと近づけてくれます。
会場の雰囲気も、まるで「おかえり」「ただいま」「いってらっしゃい」「いってきます」という温かい言葉が飛び交っているかのようなアットホームさに溢れ、私も思わず「また会いましょう!」と言いたくなります。
そんな"ナイスグラベル"なイベントです。
iRC TIRE白馬グラベルミーティングとは

iRC TIRE白馬グラベルミーティングは、長野県白馬村の雄大な自然を舞台に開催される、グラベルと言われる砂利道、林道の中を走るサイクリングイベントです。
グラベルバイクとは、舗装路と未舗装路(砂利道)の両方を快適に走行できる自転車のことで、ロードバイクとマウンテンバイクの中間的な特性を持っています。


このイベントの最大の特徴は、競技性よりも「楽しむこと」に重点を置いたファンライド形式であることです。タイムを競うレースではなく、参加者一人ひとりが自分のペースで白馬の絶景を楽しみながら走ることができます。
そのため、グラベルロード初心者から上級者まで、さらには小学生から幅広い層の方々が安心して参加できる環境が整えられています。
地元の協力で実現する!田園風景と3,000m級アルプス。国連世界観光機関が「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」に認証した、世界に誇る魅力ある観光地、白馬村。

田園風景と3000m級のアルプス。国連世界観光機関が「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」に認証した、世界に誇る魅力ある観光地、白馬村。街と自然、絶景の中、地元白馬のみんなとiRC TIREがこれからグラベルを始める人にぴったりのイベントを2024年に初開催いたしました。


このイベントが他のサイクリングイベントと一線を画すのは、白馬村の地元住民の皆さんの全面的な協力によって成り立っていることです。
コース設定から安全確保、エイドステーションの運営まで、地域の方々が一体となってイベントを支えています。
地元の農家さんが新鮮な野菜や果物を提供し、地域のボランティアスタッフがコース途中で参加者を温かく迎えてくれる光景は、このイベントならではの心温まる特徴です。
フェスティバル感満載の会場とグルメの充実

会場は単なるサイクリングイベントの枠を超えて、まさに「サイクリングフェスティバル」と呼ぶにふさわしい空間が演出されています。
ライド前から音楽が流れ、参加者同士の交流が自然に生まれる開放的な雰囲気が満載です。特に印象的なのは、ライド後に用意される白馬豚の丸焼きをはじめとした豪華な地元グルメです。


食事面での充実度も特筆すべき点で、夕食・朝食ともにしっかりとした内容が準備されており、参加者は白馬の新鮮な食材を存分に味わうことができます。サイクリングで疲れた体を優しく癒してくれます。
さらに、ライド中のエイドステーションでは、長野県のソウルフードとして親しまれている「おやき」も用意されており、地域の食文化を体験しながらエネルギー補給ができる工夫も施されています。
地元ならではの具材を使ったおやきは、参加者にとって忘れられない味となっています。

2日間で楽しむ多彩なコース設定
このイベントの最大の特徴は、参加者のレベルに応じて選択できる多様なコース設定にあります。
2日間にわたって開催され、それぞれ異なる魅力を持つコースが用意されていました。
Day1|白馬南(神城:KAMISHIRO)コース

9月27日(土)に開催された初日のコースは、グラベルライドの醍醐味を存分に味わえる設定となっていました。
- 総距離: 約25km
- 獲得標高: 約350m
- グラベル率: 約44%
オプションコース(中級者以上向け)
- 総距離: 約30km
- 獲得標高: 約480m
- グラベル率: 約38%
Day2|白馬北(HOKUJO)コース

9月28日(日)の2日目は、より多くの方が楽しめる設定となっていました。
- 総距離:約20km
- 獲得標高:約300m
- グラベル率:約13%
オプションコース(中級者以上向け)
- 総距離:約27.7km
- 獲得標高:約580m
- グラベル率:約12%
参加者の声を届けたい!
今回のイベントで特に印象的だったのは、初参加の『いくえさんファミリー』(お母さん・長女・次女)、初参加のmarminさん、2回目参加のゆいぴさんの3組にお話を伺いました。会場の温かさや楽しさが伝わるリアルな声を、ぎゅっとまとめてご紹介します。
初心者ママの不安を吹き飛ばした!いくえさんファミリーの白馬体験談


「きっかけは、2024年のサイスポのグラベル特集でした。ページをめくった瞬間に「ここだ!」って一目惚れ。憧れの白馬で子どもと一緒に参加できて、しかもグラベル、絶景、グルメまで楽しめて、音楽もあってフェスのような雰囲気。正直、母娘での参加は気力も体力も、メカトラ対応も不安だらけで、チャレンジの連続でした。でもスタートしてしまえば、親子で童心に帰って思い切り走れて——あぁ、やっぱりこの直感は正しかった、とゴールで心から思いました。最高のイベントでした。」
コースを走って感じた親子ならではの楽しさ


「Day1のコースについては、最初は距離も短いし、せっかくだからオプションコースもチャレンジしてみたいなって思っていたんです。でも実際に走ってみると、子どもたちと一緒に走るには本当にちょうど良い塩梅でした。グラベル率も獲得標高もちょうど良くて、バラエティ豊かなコースで最高に気持ち良かったです!エイドステーションのタイミングも内容も絶妙で、『これ以上ないくらい完璧』って感じでした。」


「特に印象に残っているのは、グラベルライドならではの多様性を家族みんなで楽しめたことですね。急がず競わず、景色やエイド、おしゃべりを楽しみながら進んで、でも集中して登り下りやトレイル、畦道、砂利道にチャレンジする箇所もあって。オンロードとオフロードを行ったり来たりするグラベルの楽しさと、白馬村の美しさに感動して、娘たちと『最高だね!また来年も絶対来ようね!』って何度も言い合っていました。それがもう口癖になっちゃって(笑)。親子で冒険するのに本当にちょうど良い設定で、主催者の方々の配慮が隅々まで行き届いているなって感じました。」
キッズウェルカムな温かいサポート体制


「とにかくキッズウェルカムな雰囲気が温かすぎます!全ての面で安心して飛び込むことができて、困ったら素直にヘルプを出せば、必ず助けてもらえる安心感が半端ありませんでした。
まず初日受付の時点で、イマオさんが親子で参加したことを熱くウェルカムしてくださる声かけをしてくださり、2日間の間も忙しい合間の一瞬一瞬に優しく声かけしてくださったので、『親子で参加して良かった』と心から思いました。
特にライド中のサポートについても詳しく教えてくれました。「地図が苦手な私でも、引率の山口さんが優しく面白く安全に、とにかく親子で楽しくライドできる雰囲気作りが素晴らしかったです。
他のサポートスタッフの方々もとにかく優しく気遣って声かけしてくださり、子どものペースに合わせてくれます。車から降ろしてバイクを組んだ後や、走行中のメカトラブルにも、必ず近くに助けてくれる方がいるので安心でした。」
子連れ参加を迷っている方へ!いくえさんから力強いメッセージ


「このイベントは、大自然の中で親子で童心に帰って冒険したい方には本当にピッタリだと思います♪ 私自身、全てのスキルや経験が未熟で不安だらけでした。
イベント参加自体が人生初めてでしたし、そもそも高速道路を全く運転できなかったのに、東京から白馬まで日帰りで行けるよう練習したり、輪行バッグに短時間で自転車を出し入れして組み立てる練習をしたり、キッズバイクもホイールを外して組み立てられるよう練習したり。
娘たちが安全に楽しく走れるよう体力作りのためのライドにも出かけて、とにかくイベントを楽しむために親子で真っ黒になって練習しました(笑)」


「私のように女手一つでライド初心者、苦手なことや不安なことだらけで、『果たして子連れで本当に楽しめるのかな?』って不安だらけでも大丈夫です。白馬に来てしまえば必ずサポートがありますから。もし子連れ参加を迷っているお母さんがいらっしゃったら、『絶対楽しいしかないから大丈夫♪』って心から伝えたいです!
親子で大自然の中で宝物のような思い出を作ることができて、きっと子どもたちが将来生きていく糧になるような、本当に素晴らしい体験ができると思います!
実際、白馬がとても楽しかったようで、娘たちは『大人になったら、今度はスイスやヨーロッパの本物のアルプスでのライドに連れて行ってあげる!』って言ってくれているんです。そんな風に夢を膨らませてくれて、親としてこれ以上嬉しいことはありません。」
「グラベルってこんなに楽しいんだ!」初参加marminさんが見つけた白馬の魅力


「友人に誘われて、今回初めてiRC白馬グラベルミーティングに参加しました。初めてのグラベルイベントということで、ワクワクとドキドキ、そこに少しの緊張と不安も混じっていました。けれど、終わってみたらすっかりグラベルの虜に。
主催者さんの「グラベルってこんなに楽しいんだよ!」という熱い想いが伝わってきて、地元の方々のエイドでの温かいおもてなし、そしてさまざまな企業ブースの賑わい……会場全体がエネルギーに満ちあふれていて、本当に楽しかったです。
コースはちょうどいい距離感。やさしい砂利道に、少しテクニカルなガレ場、ふかふかの草地の道や橋を渡るセクションまで、変化に富んでいて最後まで飽きませんでした。大興奮のままゴールできたのは、サポートの方が状況に合わせて対応してくれて、時にはペースを合わせて引っ張ってくださったおかげ。安心して走り切れました。
距離がちょうどよかったので疲れすぎることもなく、アフターライドも満喫。2日間開催だったおかげで、普段なかなか来られない白馬をたっぷり味わえたのも嬉しいポイントです。」


「グラベル初心者から上級者まで誰もが満足できるコース設定に、サポート体制もばっちり。お楽しみコンテンツも盛りだくさんで、全体の満足度はとても高かったです。
個人的には、マッサージブースがあったことや回復系ジェルをいただけたのが本当に嬉しかった。運営のみなさんの細やかな配慮、携わったすべての方々に心から感謝しています。楽しみにしていた白馬豚の丸焼きだけはタイミングが合わず見られなかったのが、ちょっとだけ心残り(笑)。
それでも時間が足りないくらい楽しめたので、来年もぜひ参加したいです。ありがとうございました!」
「来年も絶対参加したい!」2回目参加のゆいぴさんが語る白馬グラベルの魅力


「去年、初めて白馬グラベルミーティングに参加しました。グラベルは初心者で不安もありましたが、すぐに走れるようになって大自然を駆け抜ける楽しさに夢中に。エイドの地元グルメや夜の豚の丸焼き・BBQ、抽選会まで2日間があっという間で、『来年も絶対!』と思って今年もワクワクで戻ってきました。
コースは小さなお子さんにも配慮されつつ、時々スリリングな区間もあって程よい刺激。子どもたちが「スリルが楽しい!」と目を輝かせて走る姿に感動しました。無理せず押し歩きや休憩を挟みながら、ちょうど良い距離感でエイドや写真もゆっくり満喫。 2日間開催だから、走るだけでなく食べ物やパフォーマンス、ゲームもたっぷり。
ホテルでもゆっくり過ごせて、ただのライドイベントとは違う充実感でした。初心者でも自分のペースで楽しめて、子連れのサポートも手厚く安心です。 素敵な写真を撮ってくださったイマオさん、茶玄さん、本当にありがとうございました。見るたびにあの2日間が蘇ります。来年も参加します!白馬グラベルミーティング最高!!」
「走る・食べる・笑う」カメラマン茶玄さんが記録した白馬グラベルの魅力




「このイベントのテーマは、『あのイベント、ゆるいしお腹いっぱいになるからみんなで行こうよ!』(茶玄さんの感想含む)
グラベル=ストイックな競技、というイメージをいい意味で裏切る“お祭り”でした。
地元・白馬村のスタッフが楽しいことと美味しいものを全力で詰め込んでくれているから、カメラマンの私も肩の力が抜けて、目の前の“最高の笑顔”だけに集中できたんです。
家族で参加しやすい「優しさ」も徹底しています。田んぼのあぜ道や河川敷が中心で急坂は少なめで、2日で約50kmという設定も、競うのではなく楽しむ余白を生みます。
ゴールでは親子がハイタッチ。無理なく完走できるからこその、あの屈託のない笑顔は撮っていてたまりません。
そして、最高の笑顔はライドの外にも。エイドの地元グルメ、初日夜の白馬豚の丸焼きを囲む乾杯、朝ヨガやマッサージ、スタッフとの何気ない会話…。
自転車を降りた時間に、このイベントの温かさがぎゅっと凝縮されています。
まさに“秋の収穫祭”でした。」
「誰もが主役になれる」今田イマオが感じた白馬グラベルの温かさ




「ゲスト出演兼カメラマンとして、今年もiRC白馬グラベルミーティング2025に参加させていただきました!
このイベントの素晴らしいところは、iRCと白馬の皆さんがつくる『誰もが主役』のグラベルイベントだということです。速さや距離じゃなくて、走っても休んでもワクワクが続く時間なんですよね。
川原沿いと林道の美しい景色に癒されながら、友だちや家族、恋人とおしゃべりしながらライドを楽しめる。のんびり、ゆっくりでも、それでも胸が高鳴ります。」


「昨年に続いて親子連れもたくさん参加されていて、自然の中で寄り添うひとときに、心の距離がぐっと近づく瞬間を何度も目撃しました。ファインダーを覗くと、どの写真にも笑顔がいっぱいで、撮影していて本当に幸せな気持ちになりました。
『ゆるそう?』って思う方もいるかもしれませんが、コースの質は本格的な部分もしっかりあるんです。距離よりも質が高くて、中級者も満足できる練り込まれた設計で、走りごたえもしっかりしています。
そしてグラベルの一番の魅力は、自分のペースでOKな自由さですね。歩いてもいい、立ち止まって景色を眺めてもいい。初心者にもやさしい懐の深さが最高です。 競技性よりも楽しさ重視で、参加者全員が心から楽しめるこの雰囲気は、本当にクセになります。
会場に戻ってからも参加者同士の交流ができるチルな時間もたっぷりあって、『おかえりなさい』『ただいま』『いってらっしゃい』『いってきます』『また、会いましょ!』って言いたくなる、本当にナイスなグラベルイベントです。 参加者の皆さん、地元の皆さん、運営の皆さん、素晴らしい時間をありがとうございました!」
【動画】iRC TIRE白馬グラベルミーティング2024
記事:今田イマオ
写真:今田イマオ、茶玄
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